XT250X(キャブ仕様) インプレ・レビュー③(2022/12/22)

Motorcycle

 オフ車ベースの車体なので細くて軽い。燃費も良い。高速道路だけは苦手ではあるが、それ以外ならパワーを求めなければ不満ないレベルで満たしてくれるマシン。発売時にヤマハのHPにも「マチを、駆け抜けろ」みたいなキャッチコピーがあったが、そのコピー通りに街乗り適正が極めて高く、ひらひらと舞うように気持ちよく街を駆け抜けることができる。街乗りも実に気持ちがいい。
 その反面、高速道路は非常に苦手。一度高速に乗ったが、すぐに後悔したwエンジンは非力だし、車体が軽い上に風をまったく防げないので、かなり怖い。自分には90kmくらいの巡航が望ましかった。一応伏せてぬふぬキロまではメーターで確認したが、それ以上は危険すぎるのでやめておいた。

 ライトはハロゲンだが、これが明るくて非常に優秀。明かりがまったくない山中の道を何キロも走ったこともあったが、暗くて困った記憶がない。バルブは60W/55W対応で、高効率ハロゲンが使えて、ライトのリフレクターの性能が良いので十分に明るく、LEDに換装する必要はないと思う。悪天候時にも乗る人は、むしろLEDにしないほうがいいかもしれない。

 足つきは良すぎて、むしろ窮屈に感じたくらい。ただでさえ足つきのよいセロー250に17インチのホイールをつけると、さらに足つきがよいバイクになる。管理人は身長が160cm台だが、サスペンションを一番伸ばした状態でも窮屈だった。大きい人はハイシートを付けるか、WR250R/Xに乗りましょう(笑)

 XT250Xはさすがヤマハといったところでデザインが良くかっこいいバイクではあるが、さらに自分でピンク色のリムストライプを貼り付け(4カ所やらなければいけないので、かなり面倒だった)、左右スイングアームにはグレーの「YAMAHA」の純正ステッカーを貼り付けてドレスアップしてみた。

 発売2年くらいまでは見かけたものの、それ以降は不人気で見かけることもなくなったXT250X。特に後期型のFI化された白色のモデルは残念ながらまったく売れなかった。日本ではモタードは不人気な上、セロー250が人気なので突出してセローが売れたことによってXT250Xは売れなかったが、強力なパワーさえ求めなければそつなくこなす良いバイクであった。ガソリンタンクも10リットルくらいあるので、単気筒の高燃費と相まってこの手のバイクとしては航続距離もかなり長い。これも大きな長所だ。

 自分が買ったのは50000kmオーバーの車体だが、不調どころか常に絶好調で頼もしかった。距離は少ないがノーメンテの状態よりは、頻繁に走った結果距離は多いが、メンテはしっかりされている状態の方がいいから。それに変な使い方や劣悪な保管の仕方さえされていなければ、今時のバイクは過度に走行距離を気にする必要はないはず。ちゃんと手入れされているか、それが一番大事なんじゃないかな。

 オフが走れなくなったことと高速道路の走行以外は普通に応えてくれて、ビジネスバイクのような使い勝手も持ち合わせていたXT250X。所有期にマジェスティ125fiを増車し、1年半ほど乗ってVT250SPADAに乗り換えるまで「そつなく」こなしてくれた。一般的には目立たず光の当たらない、特徴が無いのが特徴で、知る人ぞ知る存在であったが(笑)、基本性能自体は優等生的な高い水準で満たせており、非常に良いバイクだった。街乗りから一般道ツーリングに向いているので、これらの用途で使う人には特におすすめだ。オフベースなのでサスが良く効くよ~♪足つきが良すぎるくらいなので女性にもおすすめ!

所有期間:2013年8月~2015年4月

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