後ろから見たところ。デザインはかなり良かったと思う。鮮やかなブルーの発色もすばらしい。
グランドアクシスはノーマルでは過度にデチューンされているので一般的評価は高くない。いじって速くする楽しさがあるマシンとはいえ、それが趣味の人には楽しいだろうが、普通の人には「わざわざカスタムしなくてはいけないマシン」と思われてしまう。それだけお金が別途かかってしまう、ということ。自分でいじれる人ならまだいいが、管理人のようにそれができない人間だと、さらにショップに依頼する工賃もかかる。
価格comなどにはバイクの古いレビューもまだ残っているが、グランドアクシスの評判は案の定、芳しくない。ネット上でも「グランド悪シス」などと書かれてしまっているような、酷いデチューンぶりだったのだ。「前のモデルであるアクシス90は速かったのに、どうしてグランドアクシスはこんなにも遅いんだ?」と言った書き込みも目にした。
デチューン・・・排ガス・騒音規制が厳しい中で2サイクルを売ろうとすると、どうしてもそうなってしまうのだろう。アドレスv100、アドレス110(2スト版)でさえ、本来の性能は規制によるデチューンによってまったく発揮されていなかったはずだ。4ストのアドレスv125より遅い2ストアドレスの100cc、110cc・・・性能をもっと発揮できていれば、アドレスv100、110はもっと速かったはず。
それでもヤマハがシグナスX登場後も排ガス・騒音規制で消えるまでアクシスを販売していたのは、安い手頃な二種スクーターをラインナップに加えるためだったのだろう。FI化以降のシグナスは32万円くらいしたと思うから。
初めて原付一種の制限から解放されて道路を走ったときは、スピードに慣れるまで怖さを感じた。そりゃあ、今までず~っと原付一種の速度レンジがいきなり自動二輪と同じになるのだから当然だ。バイクは車と違って風をまともに受けるので、60km出した時もそれをかなり感じて怖さがあった。ただし運転を重ねるうちにその速度レンジにも慣れていき、怖さはなくなっていった。
一般道を車と同じ速度で走れるという快適性は、より長距離のライディングに自分を導いていった。そう、原付二種を手に入れたことにより、本格的にツーリングをしてみようと思うようになったのだ。そして、そこからまた新たな世界が自分に広がることになった。バイクで遠出する楽しみに目覚めてしまったのである。
ピンクナンバーに乗れるようになったことによって飛躍的に行動範囲が広まり、より遠くへ旅立てるようになった。そしてそれがどれほど楽しいことであるか・・・グランドアクシスはそれを教えてくれたマシンでもあったのだ。
車と同じ速度で走れることは原付一種にはない、多くの物を自分にもたらせてくれた。


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[…] yamaha グランドアクシス100 インプレ・レビュー②(2022/11/22) […]
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