シグナスX(台湾5期)の短所・欠点
■シートの形状による窮屈さ
シートがフラットシートではなく、タンデムも意識した段差があるシートとなっている。段差があること自体には問題はない。だがタンデムする人の快適性を意識しすぎたのが、運転者が座るスペースがその分狭くなっており、一人乗り時でもかなり縮こまった姿勢での運転を強いられる。そのせいで一人乗り時でも運転者は非常に窮屈であり、乗り心地もかなり悪い。もちろん足を伸ばして運転することなどできない。それどころか「悪い姿勢」での運転を強いられる糞シートである。マジで。

写真を見て欲しい。こんな形状のシートは他にないのではないかと思うほど、タンデムする側にスペースが取られている。老舗サイト『間違いだらけのシティコミュータ選び』の管理人さんもシグナスをレビューされた際に同じ問題を指摘しているが、これは本当によくわかる。
タンデムする側にとっては良いシートなのかもしれない。しかし所詮125ccスクーターである。2人乗りメインで使う層はかなり限られるのではないか。それなのに運転者に窮屈な姿勢を強い、タンデムする人のスペースを重視したシートにしたのは甚だ疑問である。
あまりに窮屈で運転していてつらかったので、自分は安いバイク用のクッションを購入してそれを使って乗っていた。そうすると足が伸ばせるのだ。

本来はスーパーカブ用に設計されたクッションだろう。安かったのでこれを購入して使っていた。こうするとシートの後ろにも座ることができ、足も伸ばせた。もちろんフラットシートや適切にタンデム用の段差が設けられたシートには及ばないが、幾分マシにはなった。
■効かないリアサス
これは小型スクーターでは仕方がないのかもしれない(コストダウンしやすい箇所だから)が、リアサスがあまり効かなかった。コマジェみたいに「サス自体が付いていないのでは」と思うほど酷いものではなかったが、段差や地面からの衝撃はかなり拾う。サス自体は3段階に調節可能なサスではあるが、サスを一番伸ばしてみても衝撃はかなり気になった。
そこでこれまた安い社外品のサスをファッションがてら試してみた(上の写真に写っている、紫色に光っているやつね)。プラシーボ効果もあってか少しマシに感じたが、快適といえるほどには改善されなかった。本気でサスの問題を解決したかったら、素直に高いサス(オーリンズなど)を使うしかなさそうである。
■シート下の収納
シート下の収納は少な目。しかも深さが足りないので、フルフェイスメットは入らないと思われる。ジェットヘルメットもモデルによってはおそらく収納不可。自分は箱を付けていたので、メットは常にそこに収納していたので大きな問題とはならなかったが、箱を付けない人の場合は見逃せない欠点となるだろう。
まとめ
シグナスx台湾仕様。当時の国内仕様にはない速さと便利さがあった。大きな不満は前述のシートくらい。日々の使用では、サイドスタンドを出したままエンジンをかけられる部分がすごく便利だった(その状態でスロットル回さないように要注意)。
シティコミューターとして非常に優秀だが、シート下の収納スペースには余裕が無いので、箱を付けることを勧める。これで収納もバッチリだ!
なんだかんだで結局3年以上乗ったかな。マシンの性質上長距離には向いていないが、125ccのメイン用途である日常の使い勝手を高いレベルで満たしてくれた(シートとサスは欠点だが)。
シグナスxはその後2015年発売の4型から加速型に変わっており、現行ではブルーコアエンジンをついに搭載して改良を重ねながら発売され続けている。国内仕様で十分な性能になったので、今では安心して選んでいけるようになった。シグナスxの歴史はこれからも続く。

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