HONDA フォーサイトEX インプレ・レビュー②(2023/01/12)

Honda

 初代マジェスティがヒットしているさなか、フォーサイトはその対抗馬として1997年に登場した。マジェスティを上回る容量の大きいシート下の収納や、タンデムしやすいシートなど、250ccスクーターに求められる機能性や特徴は初代から備えている。フォルツァ以降のモデルと比べると少ない収納だが、当時は驚くような大容量だっただろう。野球のバットなどの長尺物でも収納できるように、開発したらしい。
 そのシートはメインキー挿し込み口からは開けられず、一度キーをシリンダーから外してシート横の鍵穴にキーを再び差し込まなければならない。そして横からシートを開ける構造になっている。縦ではなく、横に開く形になるのだ。キーの挿し替えに関しては面倒くさそうだが、実際に使ってみると別に気にならない。

 さらに車のようなオートウインカーキャンセラー付き。でもバイクに乗っている人なら曲がった後にウインカーをキャンセルする癖が当たり前についているので、これは別に大きな売りとはならず、フォルツァなどへ搭載されることもなかったようだ。むしろ自分の指でキャンセルした方が安心できるくらいなのだが(笑)

 あとはフォーサイトを特徴付ける大きなスクリーン。これは見てくれスクリーンではなく、すばらしい防風性能を誇る。ビッグスクーターブームの時に乗っていた一部の層からは、これが非常にダサいと見なされ外したりする人もいたようだが、なんてナンセンスなことをするこかと自分は思う。風を防げるということは、バイクを快適に巡航でき、特に高速道路の使用や長距離移動に効果を発揮する。ツアラーの多くのモデルが大型スクリーンを装備しているのもそのためだ。

 フォーサイトは初代の無印と、マイナーチェンジ版のフォーサイトSE、そして最終版のフォーサイトEXに分けられる。
 SEはリアブレーキがディスク化され、メーターの視認性が改善されたモデル。EXはSEの価格を下げたモデルで、更に2004年式以降のものはグリップヒーターが標準搭載されたモデルになる。排ガス規制等の関係で初代が一番パワフルだったようだが、機能性はEXが一番良い。

 フォルツァ登場以降はホンダのビグスクの主力はそちらに移り、フォーサイトはベーシックで安価なモデルとしてラインナップされていた。先進技術をこぞって装備し、ビッグスクーターブームを謳歌する若者向けモデルとして展開されたフォルツァとは違い、フォーサイトは中高年層、ビジネス用途等で使う人、フォルツァの大きさや装備が不要な人、などのユーザーから需要があったようで、中古の玉数もそこそこ多かったが、近年はさすがに減ってきたようである。価格は安く、最終モデルのEXに至っては何と税抜き440,000円のバーゲンプライスである。フォルツァが主力だったのと、既に減価償却が済んでいたことが、こんなにも安く出来た理由らしい。

 2023年1月現在、同社のCT125ハンターカブが税抜き40万円、ADV160が税抜き42万5700円である。15年を越える時間差と、物価や二輪を取り巻く環境が変化しているので単純比較は出来ないが、国産250ccスクーターが新車で税抜き44万円だったことにはただただ驚く。

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