YAMAHA MAJESTY125Fi インプレ・レビュー②(2022/12/25)

Motorcycle

 インジェクション仕様のバイクに乗るのはこのコマジェが初めてであった。セルボタンを押すと瞬時に始動!これまでキャブレター仕様のバイクしか乗ったことがなかった人間の初めての体験ゆえに、これには感動した(・∀・)もちろん、冬眠明けの時にもすぐにエンジンが始動し、インジェクションのありがたさをそこでも実感した。キャブの場合は普段使いでもそうだが、特に冬眠明けはなかなかエンジンが始動せずに難儀したものだ。「バッテリー上がっちゃうんじゃないかな?」と思うほどなかなか始動しない(><)

 コマジェは見た目がとにかく立派である。この大きさにこのデザインは満足がいった。だがシート下はバッテリー収納部にスペースが取られている分、荷物の収納部が狭くなっている。今時のスクーターのような収納スペースではなく、フルフェイスどころかジェットヘルも普通に収納できないほど狭い、そして浅い四角い収納部である。そして、狭さよりも浅さが問題。せめて深さがもっとあればメットの収納には問題ないのだが・・・。
 欠点のひとつである収納面はトップケースで解決したが、自分が購入したのはリアキャリアが付いていない車両だったので、ネット上の評判が良かった台湾DCR製のリアキャリアを楽天で見つけて大阪のショップより新品で購入。当時はまだ在庫を持っている店が見つかって買えたけど、今はメルカリやオークション等を探すしかない。それらを覗いてみてもDCR製のリアキャリアはすぐSOLD OUTになっているようだ。

 コマジェを売却した時、リアキャリアを外しておけば良かったと今はかなり後悔している。またコマジェを乗る機会があったらその時は使えるし、上記のようにネット取引で高く売ることもできるからだ。実際、メルカリやヤフオクでは13000円以上で取引されている模様で、13000円ほど損した気分になった。バイクを手放す時はその辺も考慮に入れておいたほうがよさそうである。ただ手放すのではなく・・・

 取り付けは購入時にショップに付けてもらったが、ボルト穴がずれていて大変だったとのこと。DCR品質といったところだが、キャリア本体自体は大型で頑丈、しっかりできている。しかもグラブバーも左右に付いているので車体の取り回しがしやすくなる。大柄なコマジェにとってこれは非常に大きい。台湾ヤマハの純正キャリアも出ていたと思うが、純正とは思えないほど貧弱で、耐荷重も低そうなので実質DCR一択。

 実際に乗ってみた感想。NMAXのように足が完全に伸ばせるほどではないが(バックレストを一番後ろに設定すると大きい人以外は完全に伸ばせるかも)、ゆったりしたライポジで、流して乗るときは非常に楽。エンジンは出足こそゆっくりなものの中間加速は非常に鋭く、噂のハッピーメーターを考慮しても思った以上にスピードが出る。スタートダッシュから60kmくらいまでの加速が重要視される原付二種スクーター界隈で、コマジェのエンジン性能の評判が悪くない理由はここにある。出足の遅さを補って余りあるほどの中間加速の鋭さと気持ち良さ、そして乗り心地の良さ・・・コマジェならではの魅力があるからなのだ。そして、それゆえに中速~高速域では大きい車格と楽なポジションで、原付二種らしからぬ快適なクルージング性能を誇る。もちろん125ccとしてはであって、親マジェなどの上のクラスには到底かなわないが、これは小型スクーターにはできない芸当である。その反面、チョコチョコとした細かい動きは苦手で、125ccスクーターとしては重量もあるが。

 燃費は非常に良かった。街乗りは35km以上走るし、ツーリング燃費は45km以上行った。2003年のスクーターでこれは本当にすばらしい。ブルーコアやESPエンジンなどの今時のモデルと比較してはいけない。大柄でありながらアドレスv125と勝負できる燃費だったのだ。片道280km(=往復で560km。真夏時)でガソリン代が1500円台だったこともあり、財布に優しい燃費。1500円くらいで560kmも走れてしまったのだ。
 上記の安定性等含め、125ccとはいえツーリング適性がかなり高いモデル。もちろん下道しか走れないが。ガソリンは普通にレギュラーガソリンを給油していた。

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