<2020年に発売され、大ヒットとなったカワサキZX-25R>
国内メーカーといえども、250cc以下の小排気量のバイクは海外生産が当たり前の時代となった。ホンダ・ヤマハ・カワサキは東南アジア、スズキは中国で生産されているものがほとんどになり、日本でこれらを販売するためには日本の規制に合わせて、さらにバイク本体を船便で日本まで持ってこなくてはいけない。日本で作ってそのまま日本市場に流すのとは事情がまったく違ってくる。
そうなってくると当然、コロナ禍の影響を輸送面においても多大に受けることになる。2020年くらいから続くコロナショックは本年度も猛威を振るい続けており、その結果日本に入ってくる海外からの船便が少なくなり、バイクの入荷も減っているようで、販売店には新車のバイクが入って来ない状況らしい。
そんな中、昨年に発売され、まさかの、そして久々の250cc4気筒バイクであるZX-25Rは予想通りに親父世代のハートを見事に撃ち抜き、100万円ほどする高価な250ccバイクといえども、瞬く間に日本入荷分は完売してしまったのは記憶に新しい。本年度もその勢いは続いてはいるのだが・・・いかんせん、需要に対して供給がまったく追いついていない。日本に入ってくる絶対数がコロナ禍で少なくなってしまった上、カワサキは品薄商法(元々日本で販売する数を絞ってプレミアム感を出す販売手法)を取っていると言われている。さらにそのプレミアムなバイクをカワサキプラザ優先で卸しているだろうから、レッドバロンやSOX等の販売店にまでコンスタントに入荷するのはまだまだ先の話になりそうだ。
昨年のZX-25Rに続き、今年は本田のCT125などが日本でバカ売れしており、中古価格が新車価格を優に上回っている。CT125も入荷数が少ない上、ホンダドリーム優先で卸されているらしい。日本は所詮メイン市場ではなく、東南アジアがそうだとはいえ、ホンダもカワサキもやること変わらんな(笑)
ちなみに現在管理人の愛車であるCRF250L(2012)もタイ生産のモデルである。当初は品質云々と、ディスられることが多かった海外生産だが、最近ではあまり聞かなくなった。海外生産の品質が上がってきて致命的な欠点が無くなったこともあるだろうが、国内の高品質に慣れてきたユーザーの意識の変化もあるような気がする。「海外生産だし、これくらいは大目に見よう。国内生産のバイクと同じ品質を求めてはいけない」と・・・
世代・時代の変化と海外生産の影響もあり、バイクにおいて昔ほどホンダ信仰が無くなってきたような気もする。ネット上ではかなり前に書かれたバイクのレビューも見られるサイトがあるが、読んでいて気になった点がある。それは、ホンダのバイクで良い点、気に入った点があると何故かとりあえず「さすがホンダ」って書いてあることが多い。他社のバイクではさすがヤマハ、さすがスズキ、さすがカワサキって書かれてないのに(笑)。このようなレビュアーはホンダ信仰者で、ホンダのバイクを高く、他メーカーのバイクを低く見ている人なんだろうな・・・と思ってしまう。確かに二輪においてのホンダは最強のブランドではあるが、実際、一定の世代以上ではこのようなホンダに対してのブランドイメージが強い人が特に多いと思う。未だに「カワサキはオイル漏れガー」なんて言っている痛い人もいるしね・・・いつの時代の考えだよ(笑)
とはいえ、日本人はとにかくブランド信仰が強い国民性があるし、何はともあれ四輪はトヨタ、二輪はホンダが絶対であるという構図自体は永久に変わらなさそうではあるが・・・
ホンダのバイクもすばらしいし、ヤマハもスズキもカワサキのバイクもすばらしいと思うぞ、自分は。


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