BMW F650GS(単気筒) インプレ・レビュー①(2023/02/05)

BMW

<652cc/水冷4サイクル単気筒/50PS)>

フォーサイトEX一台の生活をしばらく続けていたけど、またMT車に乗りたくなって追加購入。単気筒好きの自分にとって「死ぬまでに一度はビッグシングルを体験したい」との思いから、リーズナブルな中古を見つけてもらって決定。ライトの暗さ以外は大きな文句は無し!さすがBMW、歴代愛車で最高のツーリング性能を誇りました!

BMW F650GSとは

 BMW F650GSには単気筒モデルと2気筒モデルがあり、単気筒(2000~2008)、2気筒(2008~)に分けられる。当初650ccシングルエンジンモデルとしてリリースされ、2008年まで生産された。そして同年、同じ名前を冠する「2気筒800cc」のモデルが登場したのである。バイクの名前に数字が入る場合は排気量を指す場合が多いのだが、650の名を冠しながら800ccのバイクが登場したのである。BMWはどうしてこのような紛らわしいことをしたのだろう。自分の知る限り、同様の例はほかに見当たらない。タイトルにF650GS(単気筒)と表記したのはこのため。2気筒と区別するためだ。自分が乗っていたのは単気筒の2000年モデルである。

F650GSダカール。F650GSのオフロード性能を高めたもの。

 F650GS(単気筒)には無印と、F650GSダカールというモデルが存在する。ダカールは無印のオフロード性能を高めたモデル。サスが長くなり、フロントホイールが無印19インチに対し、21インチとなり、ハンドガードが標準で付いているモデル。あとは細かい変更点がいくつかあるらしい。「DAKAR」の文字が大きく目立つ。

ビッグシングルへの強い憧れ

 「ビッグシングルに乗りたい」とは大型免許取得以来ずっと思っていたが、ビッグシングル自体が単気筒ということで欧州でもあまり人気が無いのか、モデルそのものが少なかった。ネットで情報を漁っているうちに、購入候補はヤマハの欧州モデルであるXT660R/Xと、このBMW F650GSに絞られた。

 単気筒があまり人気がない理由は簡単。「単気筒」というと、限界回転数が低くすぐに吹けきってしまい、非力で良いイメージを持たれていないからだ。これが最大の理由だと思う。日本のバイク市場では、250cc以下に採用されることが多いので、これは仕方のないことなのかもしれないが・・・
 あとはエンジンの振動が大きいのもマイナス面。2気筒以上だとお互いの振動をぶつけることによってある程度振動を相殺できるが、単気筒はそれができないので、とにかく振動が大きいというネガなイメージを持たれている(バランサー等で振動を軽減することは可能)。

 だが、単気筒には軽くて燃費が良く、車両価格も安いというメリットがある。低回転から力が出やすくて誰が乗っても扱いやすいという長所もある(WR250とか、過激な2ストモデルとかは別だけど)。上記に示した非力というデメリットも、排気量を上げれば無くなると考えた。

 つまりビッグシングルこそ、自分が満足できる最強の一台のひとつになるであろう、と考えたのである。だからこそビッグシングルへの強い憧れが生まれ、どうしても乗ってみたくなったのだ。

※当HP上におけるビッグシングルとは、SRのような400ccクラスではなく600cc以上を指すと思って下さい

 もうひとつの購入候補であった欧州YAMAHAのXT660R/Xは、今は無きプレストコーポレーションが扱っていたモデルで、ゆえに日本でもYSPやレッドバロン等で入手可能であった。ただし、扱っていたのがかなり前(プレストが解散したので正確な取り扱い年度は調べようがないが、2006~2008年くらいのラインナップで見たような)なので新車はもちろん無く、中古車すら珍しい完全な珍車であり、さらに新車が100万円くらいするため、運良く良さげな中古が出てきたとしても価格もそれなりに高いことが予想された。それゆえに、入手しようと思うとコストがかなりかかってしまうだろうと思い、候補から外した。

→その後調べてみたら、プレストのHPはまだ残っており、2007年と2008年のモデルにラインナップされている

XT660R

XT660X

 XT660R/XはWR250R/Xと同じく、Rがオフ、Xがモタード。プレストはラインナップしてくれたけど、残念ながら日本で注文がほとんど入らなかったんだろうなぁ・・・。あとは見た目が個性的すぎるのもマイナスだったか(笑)?自分は良いと思うけど、好き好みが分かれる見た目であることは否定できない。
 かくして、購入候補はBMWのF650GSシングル、このバイクに絞られた。憧れのビッグシングルに乗るために、早速これをバイやショップで探してもらうことにした。

 「初期型でいいので安いのないっすかぁ~?」とお店に相談したところ、初年度初期型で、良さげなスクリーンと純正左右パニアケース付きのお得な車体が何と出てきた。しかも色は水色。これを選ばない理由はなかった。リアキャリアが付いていなかったのが残念であったが、GIVIのF650GS用のベースがまだ手に入ったので、それを買って付けてもらい、トップケースを付けることにした。左右のパニアケースはメットが入るほど大きくないので、トップケースが無いとメット入れが無くて困るだろうことはすぐ予想がついたからだ。
 650GS増車によって所持していたフォーサイトEXにこれを加え、再びバイク2台体制に。MTバイクとスクーターをそれぞれの用途で使い分ける生活になった。

F650GS インプレ②→

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