シグナスありがとう、マジェよろしく(2022/06/23)

スクーターを乗り換えることにした。現在の愛車であるシグナスは数年間、主に日常の足・買い物等の短距離移動用として頑張ってくれた。125ccの燃費が良くて維持費が安い長所も存分に活かせるスクーターだった。年式は2009年。この時期の国内仕様のシグナスはセッティングが中高速重視になっており、ウェイトローラーも重かった。中高速は伸びるが、街乗りがメイン用途でスタートダッシュが重要視される原付二種界隈ではそのセッティングは評判がよろしくなく、駆動系をカスタムして乗っている人も多かった。当時の原付二種の王者だったスズキ・アドレスv125ですら2009年以降のいわゆる「規制後」のモデル(K9以降)は加速が遅くなり、バカ売れしていたK5～K7モデルと比較されて叩かれていたような時期であった。

自分が古い2型シグナスを購入したのは、台湾仕様であることが大きかった。2型のシグナスについて考えた場合、台湾仕様は国内仕様と違って装備面と加速面で優れており、個人でどの部分の性能を重視するかにもよるが、国内仕様と比べて自分的には非常に魅力的なマシンに思えた。タコメーター付き・サイドスタンドを出したままエンジンをかけられる機構(もちろんエンジンがかかったままサイドスタンドを出してもエンジンは停止しない)・給油キャップをキーを差し替えなくても開けられる機能など、装備面で国内仕様を凌駕し、さらに駆動系が違うことによって加速面でも優れていたからだ。

欠点は、シートの構造がへなちょこで非常に窮屈な乗車姿勢を強いられること。そのせいで足を伸ばして乗ることができなくなっている。ここはフラットシートを採用して欲しかったなぁ・・・。よって現行のNMAXなどゆったり乗れるスクーターと比べると、それだけで乗り心地が非常に悪い。とにかく窮屈！窮屈ゥ！！あとはサスペンションもあまり効かずに良くなかった。3段階に調節可能だったが、どこに合わせてもガツンと来る。

乗り換えは引き続き125cc・・・ではなく、250cc、いわゆるビックスクーターに決めた。理由としては遠出にも使ってみたかったこと(CRF250Lはオフ車なので、遠出ではやっぱりケツが痛かった)、大きくて取り回しは悪くなるが、楽な乗車姿勢で収納力も格段に上がること、など。125ccにできることができなくなるが、逆に125ccができないことができるようになるのだ。

上の写真は購入するものと同型の同色。3代目マジェ(4D9)はインジェクションなのは魅力的だが中古も価格が上がってしまい、重量が188kg(これでも同年代のフォルツァやスカイウェイブより軽い)もあるのが気になったので、手軽で軽量な2代目マジェから選ぶことにした。

オリジナルの2代目マジェスティ250ではなくマジェスティCにした最大の理由は、バーハンであること、これにつきる。オリジナルはヤマハ得意のハンドルがプラスティックで覆われている物で、バーハンではない。バーハンじゃないのが嫌な理由は見た目の問題もあるが(はっきり言ってダサい)、マウント等を付けにくい。マジェでもGoProで動画を撮って行きたいので、これでは困るのだ。また、マジェスティCはオリジナルのロングスクリーンがショートスクリーンになってしまっているが、2代目マジェのロングスクリーンが社外品でまだ手に入るので「マジェスティCを買って後からロングスクリーンを付ける」という、オリジナルとマジェCの長所を合わせたようなマシンにすることを考えていた。

だが幸運なことに、ロングスクリーン付きのマジェCが見つかったので、それを購入することにした。整備記録では、Vベルトとウェイトローラーも交換済みの車両らしい。おそらく前オーナーはビッグスクーターブームの頃に流行ったような派手なカスタムをする人ではなく、ツーリングメインで使っていた人なのではないかと思われる。そうでなければマジェスティCにわざわざロングスクリーンは付けないはずだ。

料金も支払い済みで、あとは納車を待つだけだ。それまでシグナス君と最後の日々を楽しもうと思う。ありがとうシグナス、よろしくマジェ！！