<椎間板ヘルニア①から>
帰り道。腰から右足のかかと付近の痛みを耐えなければ帰らなければならなかった。「大丈夫だろうか?」という心配を抱きながらも、車を発進させた。少しして、激痛に耐えきれずに道端に停車し、外に出て車にもたれかかりながら痛みが引くのを待つ。外に出なければならなかったのは、車内では立ち上がれないので、外に出るしか立って痛みを引かせる方法はないからだ。
痛みを少し引かせ、また車を発進させる。数キロ進んで、また激痛に耐えきれずに車外に出て立ち上がって痛みが引くのを待つ。帰り道はこの繰り返しであった。痛みが引くといっても、痛みそのものが無くなるわけではなく、一時的な退避手段にすぎなかった。
市街地に入ったので、道端に車を止めるのがやりにくくなる。早く帰って安静にしたい。一刻も早く運転から解放されたい。心で強くそんなことを思いながら頑張って運転する。しかしそんな自分をあざ笑うかのように、信号が通せんぼをする。自分の所で何故か赤信号になったことが何回かあったのだ。「マジか~~~~~!?」と思わず言葉を発してしまうことさえあった。よりによってこんな時に・・・この日は運さえ無かったのだ・・・。
結局、市街地でも一度車を停車させて休んだ。停車できる場所を見つけたからである。
引き続き満身創痍で歯を食いしばりながら運転し、なんとか自宅まで戻ることができた。自宅に駐車する時に、バックで入れるので後ろを見て安全確認するのだが、この時にも激痛が襲う。椎間板ヘルニアはその恐ろしい毒牙をことごとく自分に向けたのである。
車を駐車し終わった時に何とか安堵することができ、すぐ外に出て立ち上がって休み、家に入った。
<椎間板ヘルニア③へ続く>

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