CLファーストレグ vsポルト、完敗

FOOTBALL

<ポルト 2-1 ユベントス リーグのインテル戦同様の完敗>

UEFAチャンピオンズリーグのベスト16、ユベントスはアウェーでのポルト戦に挑んだ。昨年に続き、ユーベはCLベスト16に関してはクジ運が良いと言われた。昨年はフランスのリヨン、今年はポルトガルのポルト。相手は知名度こそあれどビッグクラブではなく、ポルトはモウリーニョでCLを制覇したが、現在はバイエルンやリバプールのような世界最強クラスと目される存在ではない。また、CLにおける天敵のレアルマドリードが対戦相手でもない。よって、昨年も今年もユーベ有利と言われてきた。

しかし昨年は、リヨンにアウェーのファーストレグは1-0で敗北し、ホームのセカンドレグでは2-1で勝利したものの、アウェイゴール差で敗退した。2点差以上の勝利が絶対条件のセカンドレグでは、リヨンに誤審と言っていいPKが与えられ、いきなりアウェイゴールを与えてしまい、勝ち抜けには3点が必要になった。この時点で勝負は決まっていたと言っていい。
結果、ユーベはあっさりベスト16で敗退。リヨンはこの後、優勝候補でもあったマンチェスターシティを一発勝負とはいえ破り、最終的にベスト4まで進んで、優勝したバイエルン相手に敗れている。リヨンは決して格下などではなかったのだ。

では今年はどうか。昨年のことがあるので絶対に勝ちたかったが、またもや1点差で敗れてしまった。内容は、カンピオナートのインテル戦の再来かと思うほど、何もできずに敗れた印象。
相手のハイプレスによって、慌てふためいたユーベは自陣、それもゴール前でボール回しをしてしまい、ベンタンクールが相手のプレスに気づかずにGKシュチェスニーに不用意なバックパスをしてしまい、シュチェスニーがこれに対応できずにロストして押し込まれた。何と試合開始から2分も経っていない。
これはベンタンクールの信じられないミス。相手の接近に気づいていないし、安易にキーパーに戻したのも重大ミス。擁護しようもない。
前半は殆ど何もできずに終了。後半開始。メンバー交代等なし。この時点でインテル戦のような展開で、何だか嫌な予感がしていた。そして後半開始1分、一瞬の隙を突かれてディフェンスが崩されてあっさり追加点を許してしまった。こうなったらポルトはもう守ってカウンターに徹すれば勝利パターン。試合終了近くになってキエーザが意地の1点を返したが、そこまで。ユーベはまたしてもベスト16ファーストレグに敗れてしまった。これでアトレティコ、リヨンに続いてベスト16ファーストレグ3連敗。

ベンタンクールは結果的に戦犯になってしまったが、敗れたのは彼一人のせいではない。チーム全体がポルトのハイプレスに対して無力すぎた。ハイプレスに何もできず、簡単に押し込まれてバックパスが多くなり、自陣で危険なボール回しに終始。まさにリーグのインテル戦をまた見るようであった。これではバイエルンやリバプールと当たったら、どうなるかは想像に難くない。それ以前に同様のハイプレス戦術を用いるヴェローナにすら敗れてしまうかもしれない。

プレッシングフットボールは最先端の強力な戦術なのだから、それにも対応できるチームになって欲しい。セカンドレグは先制されたらリヨン戦と同様に勝ち抜けに歯3点が必要になり、ほぼ終了となる。ユーベは形は違えども、昨年と同じ失敗をしてしまうのか、それとも・・・。とにかくセカンドレグだ!

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