ヤマハ・ミントと女性向けスクーター

2ストローク

49cc/空冷2サイクル 単気筒/4.3PS

軽自動車がたくさん売れているこの頃だが、軽自動車は女性をターゲットとしてきた側面もあり、普通車にはない、明るい色やかわいい色が車体色に設定されている。普通車以上だと日本の場合は大抵は白か黒の2色(特に白)を選ぶ人が多く、道路を観察してみても笑ってしまうくらいに白い車だらけである。日本では圧倒的に自動車のカラーは白が人気で、リセールバリューも高くなりやすいそうだ。白いトヨタ車が最強といったところか。

バイクの世界での女性をターゲットにしたモデルはどうかと言うと、ロードパルなどのモデルは女性を狙ったものだったが、自転車にエンジンを付けたモペットみたいなモデルであった。普通のバイクに女性用は設定しにくいし、しても売れないだろうから、その後はスクーター界隈にて女性向けモデル展開された。

その中でも1986年に発売されたヤマハのミントはわりと有名な気がする。わかりやすいくらいの女性向けのデザインで、名前も女性的だ。ネット上で当時のCMを見てみても、若い女性をターゲットにして登場したのがよくわかる。

ただ、2サイクルなのに最高出力が4.3PSしかないという、嘘みたいな非力っぷりだ。同時代のJOGなんかは軽く60km/h以上出たらしいのだが、なぜこのような性能になったのだろう?「燃費を稼ぐために最高出力を犠牲にした」「女性向きなのであえてパワーを落として穏やかで乗りやすい特性にした」などと勝手に想像してみるが・・・

80年代はバイクブームで、16歳になったらすぐに原付免許を取りに行く若者が多かったらしい。歴史上、二輪の販売台数が最も多かった80年代だが、一番台数を稼いでいたのは手軽な50ccスクーターであったのだ。

ミントより前のモデルでは、ホンダのクレージュタクトやスズキの蘭などの女性向けモデルが存在した。蘭というネーミングもすごいが、CMにキャンディーズの蘭さん(『相棒』の水谷豊の奥さん)が出演し、女性にアピールしていた。

ホンダのクレージュタクト。クレージュさんという有名デザイナーがデザインしたモデルらしい。明らかに女性を狙ったもの。

現在では国内市場におけるスクーターの主役は原付二種。東南アジアと台湾がメインターゲットで、国内メーカーが輸入して販売している125ccクラスとなった。海外はどうかは知らないが、日本に輸入されているもの(NMAXやPCX、アドレスやスウィッシュなど)には特に女性向けを前面に出したモデルは存在していないと思う。台湾山葉には女性向きのやつがあったような気がする。

原付一種ではホンダのジョルノやヤマハのビーノが女性を狙ったデザイン。まだ現行モデルとして存在するが、原付一種市場が様々な問題点によって市場自体が消えそうなので、いつまで残るかといったところ。

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