そんなわけで購入したセロー225WE。タイヤはオン・オフ両用タイヤの定番・D605が前後とも装着されていた。ブロックタイヤなので、安心してオフを走ることが出来る。D604とかオンのタイヤだと、腕がある人や経験者はともかく、自分のような林道超初心者には適していないからだ。オンロードのグリップは良いが、オフロードのグリップはね・・・。さらに、草などですぐにタイヤが滑ってしまうのは容易に想像出来る。ネット上ではD604やGP210のようなオン重視のタイヤでもオフを普通に走れるというレビューも見かけるが、その場合の「普通」とはどの程度なのか?オンロードバイクでも走れる程度なのか、それともかなりフラットな林道に対してなのかな?と思ってしまう。オフロードの定義が人それぞれのせいもあるか、舗装さえされてなければオフロードなので。まあD604でも山の中を普通に走れると言える人は、腕でカバーできるレベルの乗り手なのだろう。だが自分にはそんな腕はない。
そして重要な点である、セロー225Wと比べた感想。(※オフロード使用に関してはレビューできないのでオンロード使用のレビューになります)明らかにこちらの方が良い。一言で言うと、完成度が上がっている。
エンジンの力強さが向上している。あくまでも体感であるが、1.2倍くらい力強くなり、中間加速が向上しているように思えた。低回転・低速の使いやすさも相変わらず。スーパーローギアも健在。自分自身のバイクの経験値が上がったことを考慮しても、力強さと扱いやすさが上がっていると感じた。
さらに、ガソリンタンク容量の増加。225Wでは8.8リットルであったが、WEでは10リットルになった。たった1.2リットルの違いかもしれないが、セローは燃費の良いバイクなので余裕が増す。また、リアタイヤがチューブレス化されている。これによって思わぬパンクにも対処しやすくなった。また、エンジン付近のエキパイのヒートガードが少し長くなって安全性向上。以上により、長所をさらに伸ばしたセロー225の完成形になったと思った。
もし中古のセロー225を選ぶのなら(自分のようなオンロードメイン使用の場合)、排ガス規制の入る前のセロー225WEの、1997年式と1998年式(通称おんぶセロー)を強くおすすめしたい。とはいえ、都合良くこの年式の物は出てこないかもしれないし、出てきたとしても納得できる状態ではないかもしれない。とすると、1999年式以降の排ガス規制後のセロー225WEか、モデルチェンジ前のセロー225Wも選択肢となってくる。この2択ならば、自分ならたとえ排ガス規制後でもWEを推す。「排ガス規制によるパワーダウン」がどうしてもネガに感じる人はWでもいいかもしれないが、WEのほうがバイクとして完成度が上がっているからだ。


コメント