2021/22シーズンのユベントスを振り返る①(2022/05/23)

FOOTBALL
アッレグリを再招聘したユベントスだが、結果は出なかったと言っていい

コンテ辞任後にユーベの監督に就任し、5度のスクデットと多くのタイトルをもたらせたアッレグリでも上手く行かず。温め直したスープはどうしても不味いのか・・・

今シーズンのユベントスに関しては、このブログではアッレグリ復帰の件CLグループステージのファーストレグでチェルシーを撃破したことくらいしか触れてこなかった。ユーベにとってポジティブな話題が殆どなかったせいで積極的にユーベの話題に触れて行けず・・・(泣)
今回は主に前半戦(年内)のユベントスについて振り返ってみよう。

2021/22シーズンのチーム体制

今シーズンを迎えるに当たって、ユベントスは、2020/21シーズン監督のピルロを解任して18/19シーズンをもって解任したアッレグリを再招聘し、SDを大胆・積極補強が特徴のパラティチから、堅実路線のケルビーニに交代した。パラティチはその後、以前から彼を招聘したがっていたイングランドのトッテナムから招かれ、同クラブのSDに就任し、コンテとタッグを組んでいる。
選手の補強としては、ミランの下部組織出身で、サッスオーロやイタリア代表で活躍していた期待の星、マヌエル・ロカテッリをサッスオーロから買取義務付きのローンで獲得した(ロカテッリの移籍金が高いための策)。また、ブラジルのサントスから若手のカイオ・ジョルジを、イングランドのエヴァートンからモイズ・キーンをローンで復帰させた。

昨季のフェデリコ・キエーザに続き、イタリアの期待の星であるロカテッリが加入

選手の退団としては、何と言ってもクラブのレジェンドであるジャンルイジ・ブッフォン(古巣のパルマへ復帰)と、メッシと並ぶ世界最高のスーパースター・クリスティアーノ・ロナウド(古巣のマンチェスター・ユナイテッドへ復帰)の退団を挙げなければならない。これで大きな柱を2つ失うこととなった。さらにデミラルをアタランタへ買取オプション付きで放出、また、フラボッタやドラグシン、ピアツァ(彼らは払い戻しオプション付きだったかな?)といった若手らも経験を積ませるためもあって、他クラブへ移籍するところとなった。

いきなり躓いたシーズン前半戦

このような形で迎えた2021/22シーズンのユベントスだったが、アッレグリ復帰によるティフォージの大きな期待とは裏腹に、シーズンスタートからいきなり躓くことになる。開幕3試合で1分け2敗(スペツィアとドロー、エンポリとナポリに敗北)と、何と降格圏の順位にまでなってしまう。4戦目のミラン戦もドローで、初勝利は何と5戦目のスペツィア戦。早くもミラノ勢とナポリに差を付けられてしまう。その後はCLグループリーグのチェルシー戦の勝利も含めて持ち直してきたが、圧倒的勝利といえる試合はひとつも無く、サッスオーロ・ヴェローナ・アタランタにはホームで黒星、その他、格下相手にも微妙な試合が続き、昇格組のヴェネツィアにはドロー、勝利した試合も、劇的大逆転したローマ戦以外は運も含めてなんとなく勝ってきたという印象。とにかく不安定で内容も無いひどい試合が多かった。

結局前半戦終了時の順位は、インテル、ミラン、ナポリ、アタランタに次ぐ5位。スクデットどころかCL圏外の順位であった。とにかく点が取れない。圧倒的個の力と決定力を誇るクリティアーノ・ロナウドが抜けた以上、攻撃力不足に陥るのは当然といえば当然ではあるが、問題はそんな単純なものではなかった。

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