2021/22シーズンのユベントスを振り返る②(2022/05/28)

FOOTBALL
終わってみれば、監督一年生のピルロのほうが余程結果を出したと言っていい

ユーベの2021/22シーズンはまさかの無冠。スクデット戦線は途中で脱落、2つの国内カップ戦も宿敵インテル相手に連敗(両試合ともにインテルにPK付与されたジャッジには納得がいかないが)して終わっている。果たして来シーズンからは再浮上できるのか!?

後半戦のリーグ戦

年が明けてから後半戦が始まった。初戦の相手はアウェーで逆転負けを喫しているナポリをホームに迎えた。当日のナポリは負傷とコロナで離脱者続出状態で、いつものナポリよりチーム力がかなり落ちていた状態であった。しかしユーベは勝つことができなかった。前半途中、メルテンスにドフリーでシュートを決められてあっさり失点。後半、キエーザのゴールでかろうじてドローに持ち込んだだけであった。主力を大きく欠くナポリにホームでこのざまである。
ナポリ戦の次節はアウェーでのローマ戦。3-1と負け試合から、そこから何と3得点を挙げ、劇的逆転勝利!・・・だが、この後のユベントスはアウェーのアタランタ戦を後半アディッショナルタイムにダニーロの劇的ゴールでドローに持ち込んだ試合や、新加入したヴラホビッチが活躍して勝利したエンポリ戦くらいしか印象的な試合がなく、「負けた方がスクデット戦線から脱落決定」と言われた第30節のインテル戦に敗れ、そこからシーズン開始当初の一番酷かった時期にチームは戻ってしまったような感じすらした。

さらに悪いことに、劇的勝利を挙げたローマ戦、最強の武器たるフェデリコ・キエーザが重傷を負って今季終了。キエーザの負傷はイタリア代表のカタールワールドカップ予選敗退にも結びついてしまった。
今さら言っても遅いが、キエーザは勢いの付いた状態で派手に転倒したがすぐに交代させられず、一度ピッチに戻っている。そこから少しプレーをして倒れ込んでの負傷交代。最初の時に交代させていれば、もしかしたら復帰が早まり、代表にも合流できたかもしれない。まあ医学の知識がまったくない素人の感想でしかないのだけれども。

4位以内が確定し、CL権を手に入れてからは何とチームは一勝もできずにシーズンを終えてしまった。ジェノアに2-1、ラツィオに2-2、フィオレンティーナに2-0と、いくらCL権を獲って最低限の目標は達成したとはいえ、これではあまりにもお粗末。今シーズン降格したジェノアには終了間際にPKでの1点含む、短時間での連続失点での情けない敗北。ラツィオには後半アディッショナルタイムにあっさりゴールを決められてドロー。ヴィオラに関しては今季ワーストゲームのひとつとさえ言える、「降格圏のチーム以下」と言える酷すぎる内容での完敗。モチベーションの違いなど理由にならない。繋げない・運べない・攻撃できない・守れない、相手のプレスが来ると面白いようにすぐロスト・・・ヴィオラVSセリエBの中位以下のチームじゃないのか、とさえ思える内容で今シーズン終了。今季を持ってチームを去る、キエッリーニやディバラへの餞さえ送れず終い。

欧州チャンピオンズリーグでのベスト16敗退

リーグ戦での体たらくを反映するかのように、欧州・国内カップ戦も悲惨な結果となってしまった。
まずはCL。強さでは同組の前回大会王者チェルシーに大きく劣るとはいえ、グループリーグを奇跡的に1位突破できた。抽選会で決まった相手はポルトガルのスポルティング・・・・・・ではなく、不手際があったとのことで抽選がやり直しとなり、決まった相手はスペインのビジャレアル。正直、この時に自分は「今のままのユーベでは負ける可能性が高い」と思い、「2月までにチームが作れなければ、エメリのビジャレアルには勝てない」とツイートした。相手は名将エメリが率いているのだから。

抽選会終了後の自分のツイート。残念ながらその通りになってしまった

当時の自分のツイートだが・・・実際その通りになってしまった。アッレグリは結局、ビジャレアルとの対戦までにチームを作ることができないばかりか、改善させることすらできなかった。ヴラホビッチの個人技でのゴールで先制したファーストレグは後半にラビオのマークミスから追いつかれてドロー。セカンドレグに至っては、「前半は守り切って、後半、カウンターから逆転を狙う」とのエメリの策略に見事にはまり、ルガーニのPK献上を皮切りに、終わってみれば0-3での大差をつけられての黒星。せめて前半、2点以上取れていれば結果は違っていたかもしれない。しかし今のユーベの攻撃クオリティではビジャレアルから点は奪えなかった・・・。そしてトータルスコア1-4での無様な敗退。

もはやユーベにとってはCLはとても優勝を狙えるものではなく、ベスト8以上に進むことさえ難しくなってしまったのだ

誤審に泣かされた年もあったが、19/20(サッリ)・20/21(ピルロ)・21/22(アッレグリ)と3シーズン連続でベスト16にて敗退している現実を重く受け止めなければならない。

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