
249cc/水冷4サイクル・SOHC単気筒/21PS
2005年式最終モデル
1995年に発売されたヤマハ・マジェスティは250ccスクーターの概念を変え、若者に大ヒットした歴史的なモデルとなった。マジェスティの誕生までは250ccスクーターというと、おっさん以上の世代のビジネス用であり、「おしゃれに乗る」などということとは無縁のモデルであった。ホンダは1984年に250ccスクーターの元祖といわれるスペイシー250フリーウェイを、そして1986年にフュージョンをリリースしたが、どちらもビジネス用途で用いられることが多かったようだ。
しかしマジェスティの誕生はおっさん御用達バイクという概念を覆し、2000年代後半まで続くビッグスクーターのブームにつながった。そしてその中心にいたのは10~20代の若者たちで、「ビッグスクーター=若者の乗り物」というイメージを形成するに至った。

ホンダ・フュージョン初期型
2003年に復刻したモデルは当時の流行を反映し、スクリーンがショート化
ホンダのフュージョンも1998年に一度生産が終了していたが、2000年前後のビッグスクーターブームによって、メーカーが2003年に再生産してラインナップに復活させたほどの人気モデルとなった。ビッグスクーターブームによって、意図していない形でフュージョンが脚光を浴びることになり、少ない中古が取り合いになり、ホンダも「これは売れる」と見たのであろう。実際、若者にフュージョンは大ヒットし、当時のホンダのHPでは、レザーを着た若いモデルがフュージョンにまたがる写真をバイクのイメージに使うなど、メーカー自体が若者向けをアピールしていた。
フュージョンのデザイナーは、まさか21世紀の若者に「かっこいいビッグスクーター」として支持されることになるとは、夢にも思っていなかっただろう(笑)。ビッグスクーターブームにおいてはロー&ロングスタイルでタンデムしやすいということは重要なファクターになっていたのだから。